「お気に入りのタグホイヤーの動きが悪くなってきた。修理はどこに頼むのがいいのかな?
また、長く使えるように自分で行えるメンテナンス方法も知りたい」
このような疑問を抱えているあなたへ。本記事では、タグホイヤーの修理方法について、
COLUMN
タグホイヤーの修理(オーバーホール)や自分でできるメンテナンス方法について解説
- 修理内容や費用
- 正規店と民間修理業者のどちらで修理を行うべきか
- 自分でできるメンテナンス方法
以上の3つについて詳しく解説します。
記事を読むことによって、修理費用や修理内容について詳しく理解でき、メンテナンスに関する知識も身につきます。
ぜひ参考にしてみてください。
タグホイヤーの修理について
タグホイヤーの修理内容には、部分的に悪い箇所を修理する「メンテナンスサービス」と、内部を全て分解して点検・修理する「オーバーホール」の2択があります。
オーバーホールは、車で例えると車検のようなものです。車検は2〜3年に1回、車の内部を全て点検してもらい、悪い箇所を修理してもらいますよね。
オーバーホールも同様、時計内部の部品などを全て点検してもらい、悪くなった箇所を修理・交換してもらいます。
タグホイヤーをずっと使うならオーバーホールが必要不可欠
タグホイヤーを長く使い続けるなら、オーバーホールは必要不可欠です。
なぜなら、タグホイヤーの時計内部には100を超える部品があり、それらの部品は長い間使い続けることによって、摩耗や破損などを起こし、動かなくなるからです。
そのため、時計を長く使い続けるためにはオーバーホールは必要不可欠であり、定期的に行う必要があります。
オーバーホールの頻度
オーバーホールの頻度は、機械式時計かクォーツ式時計かによって変わります。
機械式時計は4〜6年に1回、クォーツ時計は4年に1回がだいたいの目安です。ただし、使用環境や時計の保存状態によって、頻度は異なるので注意しましょう。
たとえば、スポーツなどの計測用にクロノグラフを使用している人と、ファッションアイテムとしてクロノグラフを身につけている人とでは、使用状況に差があるのは歴然です。自分の使用状況や保存状態をよく加味してオーバーホールを検討しましょう。
オーバーホールにかかる期間
オーバーホールは、預けてから民間業者ならおよそ約2〜4週間、正規店なら約5〜6週間の期間がかかります。
ただし、部品交換が必要となる場合は仕上がりの期間が長くなるので注意しましょう。
オーバーホールにかかる料金
オーバーホールにかかる料金は、お使いの時計のタイプによって異なります。駆動方式が複雑であるほど、料金は高くなります。
正規店で修理を行う場合と、民間業者の時計修理専門店で修理する場合の料金をみてみましょう。
正規店で行う場合
正規店でオーバーホールを行う場合、時計タイプごとの金額は以下の通りです。(2020年6月時点)
ムーブメント | タイプ | 標準価格 | エドワードクラブ 会員価格 | |
Aコレクション |
クオーツ時計 |
3針 |
¥41,250 |
¥27,500 |
Aコレクション |
クオーツ時計 |
クロノグラフ |
¥57,750 |
¥38,500 |
Aコレクション |
機械式時計 |
3針 |
¥57,750 |
¥38,500 |
Aコレクション |
機械式時計 |
クロノグラフ |
¥74,250 |
¥49,500 |
Bコレクション |
クオーツ時計 |
3針 |
¥41,250 |
¥27,500 |
Bコレクション |
クオーツ時計 |
クロノグラフ |
¥59,400 |
¥39,600 |
Bコレクション |
機械式時計 |
3針 |
¥59,400 |
¥39,600 |
Bコレクション |
機械式時計 |
クロノグラフ |
¥75,900 |
¥50,600 |
Cコレクション |
- |
3針 |
¥72,600 |
¥48,400 |
Cコレクション |
- |
クロノグラフ |
¥94,050 |
¥62,700 |
Dコレクション |
全て |
全て |
¥94,050 |
¥62,700 |
Eコレクション |
全て |
全て |
¥204,600〜 |
¥136,400〜 |
Fコレクション |
全て |
全て |
Eatimate |
Eatimate |
Bコレクション
- Autavia
- Carrera
- Monaco
- Monza
Cコレクション
- G-Carrera
Dコレクション
- キャリバー36
- Monaco24
Eコレクション
- H02T
Fコレクション
- ヴィンテージ
※Aコレクションは、B〜Fコレクションを除く
※タグホイヤー公式サイトより引用
※価格は予告なく変更される場合がありますので、公式サイトをご確認ください。
民間業者で行う場合
民間業者で修理を行う場合は、正規店でオーバーホールを行うよりも料金が安くなります。
依頼する業者によって料金は異なるので一概には言えませんが、おおむね「3割程度は安くなる」と考えてよいでしょう。
ただし、時計の種類によっては民間業者で対応できない場合もあるので、事前に確認が必要です。
タグホイヤーのオーバーホールを行ってくれるお店のメリット・デメリット
オーバーホールを依頼する際、どこに依頼すればいいのか?と迷う方も多いと思われます。
この項目では、オーバーホールを行ってくれる各お店のメリット・デメリットを解説しました。
正規店
メリット
- 信頼できる一流の技術者が対応してくれる
- 安心感がある
デメリット
- 料金が高い
- 修理に時間がかかる
正規店で依頼すると料金は高いですが、修理における心配は全くありません。一流の技術者がどんなタイプの時計でも対応してくれるので、絶大な安心感があります。
時計修理専門店
メリット
- 正規店よりも料金が安い
- 正規店よりも早く修理してもらえる
デメリット
- 店舗によって技術面に差が出る
- 時計のタイプによって対応できない場合がある
時計修理専門店は、正規店で行うよりも安い料金で行えるのが最大のメリットです。ただし、依頼する店舗によって技術面に差が出ることは否めません。
依頼する際には、口コミや実績、自分の時計は対応できるかなど、事前に詳しく調べてから依頼しましょう。
家電量販店
メリット
- 買い物ついでに時計を預けられる
デメリット
- 作業者の顔が見えない(不安がある)
家電量販店は買い物ついでにフラッと立ち寄れるのが大きなメリットです。
しかし、誰が修理してくれるのか、信頼していいのかという不安はついてきます。
低価格だからといって安易に依頼せず、よく確認しましょう。
修理は正規店に任せよう
上記のメリットを踏まえた結果、おすすめするのは「正規店での修理」です。
なぜ正規店で修理するのがよいかというと、メリットでもあげたとおり、”修理において絶大な安心感があるから”です。タグホイヤーのような高級時計は、多くの方が一生使える時計として購入し、いずれ自分の子供に渡す日が来るかもしれません。
そんな大事な時計を長く使うための修理には、多少お金をかけてでも信頼できる技術者に頼むべきではないでしょうか。料金が高いといっても、1度の修理で3〜5年は安心して使えると考えれば、それほど高い料金でもありません。それに、もし使わなくなったとしても、しっかりメンテナンスがされていれば高額で買い取ってもらえる可能性もあります。
以上のことから、タグホイヤーの修理は正規店で任せるのがおすすめです。
自分でできる!タグホイヤーのメンテナンス方法
高級時計を正常な状態に保ち続けるには、自分で行うメンテナンスが必要不可欠です。この項目では、自分で行えるメンテナンス方法を解説します。
タグホイヤーのバンド(ベルト)のメンテナンス方法とメンテナンスのタイミング
汗や水に弱い革ベルトは、濡れたらすぐに柔らかい布で拭き取りましょう。強く擦らず、水気を吸い取るように拭くのがポイントです。
金属素材のベルトの場合は、マイクロファイバーやセーム革などの乾いたクロスで拭きあげましょう。
表面がザラザラの布は、ベルトに傷をつける可能性があります。ベルトのスキマに入った汚れは、綿棒などを使って除去しましょう。
ガラス部分の汚れや傷を取る方法とメンテナンスの注意点
ガラス部分の汚れや傷は、専用の傷取りクリームやクリーナーで取ることができます。注意しておきたいのは、用途の違うクリームやクリーナーを使うと逆に傷が目立つ可能性があることです。
ガラスに使用できないタイプのクリームもあるので、使用前に使用用途をよく見ておきましょう。
自分でメンテナンスを行う際の注意点
自分でメンテナンスを行う場合は、内部は行わずに外側部分のみにとどめておきましょう。
なぜなら、時計の構造を知らないまま内部までメンテナンスしようとすると、分解したあとに取り返しがつかないことになるからです。
時計の構造は素人が理解できるほど単純なものではありません。時計は100を超える部品と複雑な機構によって機能しています。
機械式時計のような複雑な時計になれば、部品の数は1000を超えるほど。
そんな複雑な時計を分解してしまうと、正常に機能しなくなり、結局修理店に持っていくハメになります。
なので、自分でメンテナンスを行う場合は内部には手を出さず、外部のメンテナンスのみにとどめておきましょう。
まとめ
今回はタグホイヤーの時計の修理方法や修理にかかる費用、自分でできるメンテナンス方法について解説しました。
修理の方法は、正規店に預けるほか、時計修理専門店や家電量販店に預ける方法もありますが、最もおすすめなのは「正規店で修理してもらう方法」です。
多少費用はかかっても、3〜5年安心して使えるのであれば安い投資と思えるかもしれません。
また、いつまでも美しく使い続けるためには、自己メンテナンスも欠かさず行いましょう。その際は、時計内部には手を出さず、外部のみにとどめるようご注意を。