コニャックには様々なブランドが存在しますが、その中でも有名なのが、「コニャックの王様」とも言われるヘネシーでしょう。ヘネシーは様々なこだわりを持ってコニャックを造っており、提供している種類も非常に豊富です。
そこで今回は、コニャックブランド「ヘネシー」の概要やこだわり、ヘネシーが提供するコニャックの種類やコニャックに合うおつまみを紹介します。
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コニャックには様々なブランドが存在しますが、その中でも有名なのが、「コニャックの王様」とも言われるヘネシーでしょう。ヘネシーは様々なこだわりを持ってコニャックを造っており、提供している種類も非常に豊富です。
そこで今回は、コニャックブランド「ヘネシー」の概要やこだわり、ヘネシーが提供するコニャックの種類やコニャックに合うおつまみを紹介します。
ここでは、ヘネシーの概要や歴史を紹介します。
ヘネシーはフランス西部のコニャック地方で作られているため、ラインナップは全てコニャックブランデーであり、日本国内で最も知名度の高いブランデーブランドです。
高級クラブなどでは定番のお酒としても親しまれていますが、知名度の高さからブランデー上級者だけでなく初心者にもおすすめできます。
ヘネシー社は、1765年にアイルランド出身のリチャード・ヘネシーが創業しました。
彼はアイルランドへのイングランド政府の圧政から逃れるため、ルイ15世紀の治世時にフランスに移住した後、コニャック地方でヘネシーを設立しています。
1794年には海外輸出を開始してアメリカや中国、ロシアなど大国へ自社のコニャックを届けるようになり、1868年には日本への輸出も始まりました。
ここでは、ヘネシーがブランデーづくりにかけるこだわりを紹介します。
ヘネシーのこだわりとしてまず挙げられるのが、原材料である葡萄の厳選です。
ヘネシーは原材料に使用する品種「ユニ・ブラン」を、第一等級である以下の4つの畑で栽培しています。
ヘネシーは葡萄に詳細な品質基準を設定しており、例え見た目が良くても基準に満たない葡萄をコニャックに使用することはありません。
ヘネシーはブランデーの熟成に使う樽として、樹齢100年以上のフレンチオーク樽を30万たる以上保有しています。
オーク樽にはポリフェノールやタンニンなどの成分が含まれており、これらがブランデーに移ることで繊細な香りや味わいが生まれるのです。
ヘネシーでは、腕利きのブレンダーがブランデーを厳選してブレンドしています。
原酒には200年以上前から保存されているものもあり、様々な原酒のブレンドによって高品質なブランデーを生み出しています。
ヘネシーは、品のあるボトルデザインにもこだわっています。
「ヘネシーX.O」や「ヘネシー リシャール」に代表される、くびれのある美しいデザインは、気品を感じさせます。
ヘネシーは高級クラブで出されるイメージが強く、高価で敷居が高いイメージがあるかもしれません。しかしヘネシーでは、手軽に味わえるコニャックも多数展開しています。
例えば、以下の種類は比較的安価で楽しむことが可能です。
中には、1,000円台で楽しめるコニャックもあります。
ヘネシーが提供するコニャックの中でも「リシャール」と「パラディ」は別格であり、他のコニャックとは異なる製法で造られています。
1800年~1900年代初頭から保存されている原酒をブレンドして造られているのです。
現在では広く一般的に用いられている「品質格付けシステム」ですが、これは元々、ヘネシーが考案したものです。コニャックの等級は熟成期間の単位「コント」によって決まります。
4/1から翌年の3/31までを「コント0」、その次の4/1から翌々年の3/31までを「コント1」とカウントしていくのです。
ここでは、各等級の概要を解説します。
スリースターは一番下の等級であり、コント2以上(熟成期間4~7年程度)のコニャックにつけられます。スリースターは非常に安価で、数千円程度で楽しめます。
スリースターより上の等級であるV.S・V.O.・V.S.O.・V.S.O.P.はそれぞれ以下の意味を示します。
「V.S」はコント2以上、「V.O.」「V.S.O.」「V.S.O.P.」はコント4以上です。
そしてそれぞれの価格帯は、以下の通りです。
「V.S」はコント2以上、「V.O.」「V.S.O.」「V.S.O.P.」はコント4以上です。
「Napoleon(ナポレオン)・XO・Hors d'âge(オル・ダージュ)」は、「V.S・V.O.・V.S.O.・V.S.O.P.」よりも上の等級です。
それぞれの由来や意味することは、以下の通りです。
熟成年数は「Napoleon(ナポレオン)」がコント6以上で「XO」がコント10以上です。
「Hors d'âge(オル・ダージュ)」はコント6以上ですが、XOよりも品質が高いものにつけられます。
数万円程度から、ヘネシーの高級コニャックであれば50万円近い価格が付けられたものまで様々あります。
ここでは、ヘネシーの種類とそれぞれの美味しい飲み方を解説します。
ヘネシーV.Sは、ヘネシーが提供しているコニャックの中でも最も手軽に楽しめるコニャックです。
度数は40%で、少しエグみが強く感じられるため、ストレートではなくカクテルベースやソーダ割り、人事じゃエール割りなどで飲むことをおすすめします。
また、ロックやクラッシュアイスで飲むのも良いでしょう。
ヘネシー vsop フィーヌ・シャンパーニュは、ヘネシーが持つ60種類もの原酒がブレンドされたブランデーです。
アルコール度数40%で、比較的スッキリとした味わいが楽しめるため、ストレートで飲むのも良いでしょう。
ヘネシー vsop プリヴィレッジは、正規では日本に入ってこないvsopとして知られています。アルコール度数40%で、フィーヌ・シャンパーニュと比較して少し甘く濃い味わいが特徴です。
品が良く華やかな香りはストレートで味わうのがおすすめですが、メロンブランデーにしても非常に楽しめるでしょう。
ヘネシー XOは、非常に高いクオリティながら1万円台で購入できることから、非常に人気があります。
度数は40%で、芳醇な香りと厚みのあるまろやかな味わいが印象的に残る、力強さのあるコニャックです。
基本的にはストレートが最適ですが、アルコールにあまり強くない方は以下2種類の飲み方をおすすめします。
氷を入れたグラスにヘネシーとレモネード、ライムジュースを同量入れ、スライスしたきゅうりを数枚入れます。
氷を入れたグラスにヘネシー1:ジンジャエール3の割合で注ぎ、カットライムを添えます。
ヘネシーパラディーアンペリアルは19世紀から保存されている原酒を含む、ヘネシーの中でも最上級の原酒だけをブレンドしたヘネシーの傑作コニャックです。
アルコール度数は40%で、豊かな香りと特別な味わいが楽しめます。最上級の味わいは、ストーレートではもちろん、ロックでゆっくりと楽しむのも良いでしょう。
ヘネシー パラディー エクストラは、赤みがかった深い琥珀色が美しい、国内で非常に希少性が高いコニャックです。
芳醇な香りと長く続く甘い余韻を楽しむにはストレートがおすすめですが、冷やしても香りは充分に立つためロックもピッタリでしょう。
アルコール度数は40%です。
ヘネシーリシャールは、100年以上熟成された100種類の原酒がブレンドされ、非常に複雑かつ厚みのある味わいを持つ高級コニャックです。
リシャールの持つ芳醇な香りを楽しむにはストレートが最適ですが、ジンジャーエールで割ってカットレモンを添えるブランデーバッグでも美味しく飲めます。
アルコール度数は40%です。
ヘネシー フィーヌ ド コニャックは、新しく若者向けに作られた香り高いコニャックです。
グリルしたアーモンドのような複雑かつ繊細な風味が感じられるこのコニャックは、ストレートで飲むのがピッタリでしょう。
アルコール度数は40%です。
ヘネシーブラックは、ロンドン発祥のミクソロジーカクテルをベースに作られた、若者にもおすすめの刺激的なヘネシーコニャックです。
淡色やゴールドの原酒を約35種類ブレンドしており、他のヘネシーコニャックとは異なった刺激的でエレガントな香りを楽しめます。
ストレートだけでなく、ソーダ割りやジンジャーエール割りなどでも美味しく飲めます。
アルコール度数は43%です。
ヘネシーナポレオンは終売で、もう生産されていない希少の高いコニャックですが、現在でも人気が高く、インターネット等で度々売買されています。
200年ものの原酒もブレンドされて造られた深みと切れがある味わいは、ストレートで楽しむことをおすすめします。
アルコール度数は40%です。
ヘネシーエリプスはヘネシー社の創立240周年を記念して作られた最上級のコニャックで、全世界にて限定2000本のみが販売されました。
非常に希少性が高く、滅多に手に入るコニャックではありません。
熟成年数100年以上の原酒をブレンドした最上級の一本をもし味わえるのであれば、ストレートで楽しむのがおすすめでしょう。
アルコール度数は40%です。
ヘネシーコニャッククラシックは、2002年に販売終了した希少価値の高いコニャックです。
上質な白ブドウを元にして造られた原酒を70種類以上ブレンドしており、軽く香り高い味わいが楽しめます。コニャック初心者にもおすすめで、ソーダ割りや水割りで飲むと良いでしょう。
アルコール度数は40%です。
ヘネシー250周年コレクターブレンドは、ヘネシー創業250周年を記念して2015年に発売された、数量限定のコニャックです。
数十年~100年以上熟成の様々な原酒が100種類以上ブレンドされており、スパイシーな香りやバランスの良いうまみが楽しめます。数量限定で貴重な一本は、やはりストレートで味わうのがおすすめでしょう。
アルコール度数は40%です。
ヘネシー X.O Exclusive Collectionは、100種類以上の原酒をブレンドしたコニャックです。
クリスタルグラスで作られた多角形のボトルが非常に美しく、贈り物としてもおすすめできます。X.O本来の味わいを楽めるので、ストレートがやはりおすすめです。
アルコール度数は40%です。
ここでは、コニャックに合うおすすめのおつまみを紹介します。
コニャックのおつまみとしては、意外にも飴がおすすめです。
コニャックには甘いおつまみと相性が良いのです。甘いモノが好きな方は、ぜひ一度お試しください。
食後のデザートとして飴とコニャックを楽しむのも良いでしょう。
チョコレートは、ブランデーのおつまみでは定番と言えます。
コニャックと合わせる場合は少し甘さを抑えたチョコレートの方が良いでしょう。甘いモノやチョコレートの香りが好きな方にはおすすめです。
贅沢な気分に浸りたい時には、特におすすめのおつまみでしょう。
コニャックを含むブランデーのおつまみとしては、ドライフルーツもピッタリでしょう。
ブランデーは洋菓子等に使われることも多く、フルーツとの相性がとても良いのです。レーズンやアプリコットなど、少し甘みが強いフルーツがぴったり合います。
ドライフルーツは日持ちもするため、普段からコニャックを楽しむ方は常備しておくのも良いでしょう。
ブランデーのおつまみとして一般的に知られているのが、ナッツ類です。
特にピスタチオの滑らかな味わいは、コニャックとの相性抜群でしょう。甘いおつまみにではなく、塩気のあるものを食べたい方にはおすすめです。
食べ応えもありますので、少し口寂しい場合にも良いでしょう。
コニャックには、チーズのおつまみが良く合います。
特に、チーズ本来の香りが強く感じられる、海外からの輸入品を扱うお店で手に入るようなチーズが良く合うでしょう。
塩気があり、満足感のあるおつまみを求めている人におすすめです。
甘党の方には、ジャムもおつまみとしておすすめできます。
基本的にはどのジャムでも合いますが、少し癖のあるレモンジャムなどと相性がバツグンです。
クラッカーやパンと一緒に出すと、ちょっとしたパーティ感覚で楽しいでしょう。
ヘネシーは250年以上続くコニャックブランドであり、原酒に使う葡萄やブレンド、ボトルなど様々な部分に強いこだわりを持ってブランデーを造っています。
ヘネシーのコニャックには非常に多くの種類がありますので、好みや予算に応じて、お好きなコニャックを楽しむことが可能です。
お好みのおつまみと合わせて、コニャックの持つ香りや味わいを楽しみましょう。