COLUMN

エナメル_手入れ

エナメル革の靴やバッグをお持ちの方はきっとこんな悩みをお持ちではないでしょうか?

「汚れたエナメルをキレイにしたい」「エナメルをキレイに保つコツを知りたい」

今回はお持ちのエナメル製品を手入れする方法やキレイにするコツを紹介します。エナメル製品を大切に扱っていきたい方はぜひ参考にしてみてください。

※当記事で紹介する言及内容はエナメル製品全般に当てはまることですが、靴とバッグに焦点を当てて紹介します

エナメルってどんな素材?特徴を知ろう

エナメル_素材

エナメル素材とは、皮革の上からエナメル塗料を塗って加工したもののことを指します。
エナメル塗料を塗ることで、輝く光沢感、防水性を高めています。欧米では「パテントレザー」と呼ばれており、1800年代にアメリカで皮革製造者がエナメルを開発し、特許(patent:パテント)を取ったことが由来のようです。

エナメル素材の特徴は、まず鏡のように輝く光沢感があげられます。高級感を漂わせる見た目で、フォーマルな場面で主に使用されています。女性の場合はデニムにエナメル素材のパンプスを合わせたりなど、ラフな場面で使用される方も多いですね。

そして、防水性が高いのも特徴の1つです。本革素材の場合、雨に濡れた日にお手入れを怠ってしまうとシミや汚れの原因になってしまいますが、エナメル素材は水に強く、シミや汚れを染み込ませません。

エナメル素材の長所といえば

  • 見た目の高級感
  • 防水性の高さ
  • (女性の場合)普段使いでもフォーマルでも活躍

上記の3つがあげられます。

まず見た目の高級感は、エナメル素材独特といえます。
反射するほど輝く光沢感に魅了されて購入する方も多いのではないでしょうか。

防水性の高さはエナメル素材最大の長所と言っても過言ではありません。
パーティーや結婚式の日、急な雨に振られると革製品は汚れやシミになりやすいですし、お手入れも大変です。

防水性に優れたエナメル素材なら、汚れやシミを革製品ほど気にしなくて済みます。

そして、普段使い〜フォーマルな場所でも使用できるのも長所といえるでしょう。

普段使いであれば、カジュアルな服装だけで子供っぽくなりがちなところを、足元にエナメル素材の靴を選ぶことで大人な印象が強くなり、バランスのよいコーディネートになります。

フォーマルな場面で注意したいのは、葬式やお通夜のような悲しい場ではエナメル素材はNGということです。
結婚式やパーティーのような華やかな場で使用するようにしましょう。

では、エナメル素材の短所はどういったものがあるのでしょうか。

エナメル素材は高温多湿に弱く、長時間温度・湿気の高い場所に置いておくと表面が溶けてベタベタします。

インクがついたレシートや濡れた紙にくっつくと色移りの原因になったりと、なにかとトラブルが起こりやすい素材なのです。

ですので、日々のお手入れはとても重要だということを覚えておきましょう。
次項ではエナメル素材の靴やバッグのお手入れ方法を紹介します。

エナメル靴やバッグの正しいお手入れ方法

エナメル_正しい_お手入れ方法

エナメル素材の靴やバッグは、デリケートな素材なので、お手入れも正しい方法で行わなければ素材を劣化させる可能性も少なくありません。

長く綺麗に使えるように、正しいお手入れ方法を学んでいきましょう。

3ステップで簡単!日常のお手入れ

日常のお手入れは、基本的に3ステップのみの簡単な作業です。

  1. 柔らかい布でホコリや汚れを取る
  2. クリーナーで表面を磨く
  3. 仕上げにエナメル専用クリーナーで汚れを予防

それぞれを詳しく解説します。

ステップ1:柔らかい布でホコリや汚れを取る

まず初めに、柔らかい布でホコリや汚れを取りましょう。
最初にホコリや汚れをキチンと取っておくことで、専用クリームやクリーナーなどの効果がしっかりと発揮されます。

柔らかい布は着なくなったTシャツやタオルなどでもOKです。
ただし、ザラザラした布を使用すると表面を傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。

ステップ2:クリーナーで表面を磨く

ホコリや汚れを落としたら、次にクリーナーで丁寧に磨いていきます。
この際にも、柔らかい布や着なくなったTシャツを使うとよいでしょう。
ムラがないよう、全体に均一に馴染ませるのがポイントです。

ステップ3: 仕上げにエナメル専用クリームで汚れを予防

クリーナーで磨き終わったら、最後にエナメル専用のクリームを塗布しましょう。
エナメル専用のクリームを塗ることで、汚れを予防するだけでなく、エナメルの美しい光沢感も際立たせることができます。

汚れが目立つ場合は消しゴムが有効?

汚れがひどい場合は靴磨き用の消しゴムまたは市販の消しゴムを使って手入れしましょう。
消しゴムで擦ることで、頑固な汚れを落とすことができます。

ただし、エナメル表面に傷がつくほど強く擦らないように注意してください。

市販消しゴムもなんでもいいというわけではなく、

  • 色がついた消しゴム
  • ザラザラした消しゴム

この2つは避けましょう。

色がついた消しゴムは色移りしてしまう可能性があり、ザラザラした消しゴムはエナメル表面を傷つけます。

市販消しゴムを使うのであれば、一般的な白のプラスチック消しゴムを選ぶのがおすすめです。

お手入れ時のNG:防水スプレーは使わない

靴に防水スプレーを使うのはごく一般的ですが、エナメル素材には絶対に防水スプレーを使ってはいけません。

なぜなら、エナメル素材に防水スプレーを使うことで、表面に膜が張って白く曇ってしまい、光沢感が薄れてしまうからです。

そもそも、エナメル素材に防水スプレーは必要ありません。
エナメルは樹脂をコーティングして防水性を高めた素材です。
樹脂で覆うことによって、水を浸透させない作りになっています。

元より水に強いエナメルに、防水スプレーをかけてもまったく意味がないどころか、かえって逆効果です。
ですので、防水スプレーは絶対に使わないように注意しましょう。

エナメル靴やバッグを長持ちさせるコツ

エナメル_長持ち_コツ

光沢があって、高級感のあるエナメル素材を長持ちさせるにはいくつかの方法があります。

保管場所に気をつける

エナメル素材の靴やバッグは、保管場所に十分注意する必要があります。

先述したように、エナメルはデリケートな素材です。
湿気や雑菌で表面が溶けてベタベタになったり、乾燥しているとヒビ割れしたりします。

そういったトラブルを避けるためにも、保管場所は特に重要です。保管場所を選ぶ際は以下のポイントを意識してみましょう。

  • 高温多湿を避ける
  • (バッグの場合)濡れたハンカチや湿った物を入れっぱなしにしない
  • (靴の場合)色移りしないよう、他の靴となるべく離して保管する

まず高温多湿を避けることが第一条件です。
エナメルは高温多湿に敏感な素材であり、長時間放置すると表面が溶けてベタベタします。
なるべく風通しのよい場所で保管することを心がけましょう。

エナメルバッグの中へ物を入れっぱなしというのもよくありません。

例えば、雨に濡れたレシートなどを入れっぱなしにしておくと、レシートのインクが色移りする…といったトラブルも考えられます。

靴の保管場所は、他の靴となるべく離して保管するようにしておきましょう。
靴もカバンと同じように、色移りが発生することがあります。

一度色移りしてしまうと、お手入れだけで色を落とすことは困難です。最悪の場、修理屋さんに持っていかなければなりません。

せっかくの高級感ある素材なので、大事に使いたいものです。
他の靴とは別の場所で保管するなど、多少特別に扱ってみるとよいでしょう。

シューキーパーを使用する

シューキーパーとは、主に革靴などに使用されるアイテムで、型崩れや靴のシワを解消してくれます。

シューキーパーにはプラスチック製と木製の2周類がありますが、おすすめは木製のシューキーパーです。

木製は湿気を吸収する効果があるので、湿気に弱いエナメル素材にピッタリです。

まとめ

エナメル_手入れ_まとめ

今回はエナメル製品の手入れ方法について解説しました。エナメルは輝くような光沢感があり、用途も様々使える魅力的な素材です。
長く使えるように、日頃からの手入れをしっかりとしておきましょう。「手入れ方法がよくわからない…」という方は当記事をもう一度読んでみて参考にしてみてくださいね。

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